長官「甘受して」に沖縄反発

引用

米軍基地の負担について「甘受していただく」とした13日の仙谷由人官房長官の発言に対し、沖縄県では「沖縄への差別だ」などと怒りや反発が広がった。保革2候補がそろって米軍普天間飛行場の沖縄以外への移設を主張した県知事選からまだ2週間余り。菅直人首相は17、18日にも訪沖予定だが、仙谷氏の発言で政府への反発がさらに強まる可能性が出てきた。
 沖縄県幹部は仙谷氏の発言について「発言が本当なら『何を言ってるのか』という感じだ」とあきれた様子。「首相が沖縄でどのような発言をするのか分からないが、同じ趣旨の発言をするようなら、対応を考えないといけない」と語った。
 普天間飛行場がある宜野湾市の山内繁雄・基地政策部長は「非常識もはなはだしい。『県内移設は駄目』という民意は知事選でも明らかで、非常に失礼な話だ。県民として認められない」と話した。
 普天間移設を巡っては、今年1月の名護市長選で移設反対を訴えた稲嶺進氏が当選した直後、当時の平野博文官房長官が市長選結果を「斟酌(しんしゃく)しなければならない理由はない」と発言し、強い反発を呼んだ。山内部長は「『甘受』という言葉は、非常識もはなはだしい。平野氏の発言より県民の怒りは激しいだろう」と話した。
 全国の米軍専用施設の74%が集中する沖縄では、迷走の末に移設先を名護市辺野古に戻した鳩山由紀夫前首相が辞めた後も、民主政権への逆風が止まらない。ヘリ基地反対協の安次富浩・共同代表は「自公政権下での『アメとムチ』よりひどい。沖縄への差別が何ら変わってないことを示したようなもの」と驚き、名護市の仲村善幸市議は「基地の受け入れは沖縄の運命と言っているのと同じ。言葉の根底に、沖縄への差別を感じる」と怒りをあらわにした。
 相次ぐ閣僚の失言について、民主党沖縄県連の新垣安弘幹事長は「沖縄の県民感情は辺野古への移設を受け入れる状態ではない。慎重に発言してもらいたい」と苦言を呈した。

 

首相が訪問する直前に問題を焚きつけてどうするんでしょうか。

終わってますね(苦笑)