10倍速いUSB3.0

引用

 パソコンにほぼ100%搭載されているUSB。外付けハードディスク(HDD)やUSBフラッシュメモリー、プリンター、携帯音楽プレーヤー、カメラなど数多くの周辺機器で利用されている。そんなUSBの次期標準規格である「USB3.0」を搭載した機器が2010年初頭に商品化される見込みとなった。
 USB3.0の仕様を管理する「USBインプリメンターズ フォーラム」が2009年5月20日に開催した報道関係者向けの説明会で、開発中のプロトタイプなどを披露した。5月18日にはNECエレクトロニクスUSB3.0規格に対応したホストコントローラーチップを世界で初めて製品化するなど、昨年11月の仕様公開から、多くの企業が開発を進めていた。2010年初頭にはパソコンなどの機器に組み込まれて登場する見通しだ。
 USB3.0の最大の特徴はデータ転送スピードの速さだ。最大転送速度は5Gbpsとなり、現行のUSB2.0の最大転送速度である480Mbpsの約10倍となる。25GBのハイビジョンムービーの転送時間を比べると、USB2.0で13.9分かかっていたものがUSB3.0では70秒に短縮される。高速なSSDやハイビジョンカメラとのデータのやり取りなどに威力を発揮する。
 現行のUSB2.0は2本の信号線をデータの送信と受信に使っている。USB3.0は、データの送信用と受信用にそれぞれ2本ずつの信号線を用意。信号線を増やしたことと送信と受信の専用線にしたことで、より高速にデータをやり取りできるようになった。プロトコル(通信方式)も改良しており、電源効率も高まっている。
 USB2.0と互換性を持つので、USB3.0を搭載したパソコンを購入したとしても手持ちの周辺機器はこれまで通り使える。ただし、その場合の転送速度はUSB2.0に準拠する。パソコンなどのホスト、USBケーブル、周辺機器のデバイスの3つがUSB3.0規格に対応していなければUSB3.0の高速な転送スピードは享受できない。
 端子の種類は「スタンダードA」「スタンダードB」「マイクロB」の3つ。スタンダードAはパソコンなどに採用されるもっともポピュラーな端子だ。USB2.0のスタンダードAと形状は同じだ。スタンダードBはプリンターなどに使われる小型の端子だ。USB2.0のスタンダードBとは形状が異なる。USB3.0規格のデバイス側のコネクターUSB2.0のケーブルは挿せるが、USB2.0のコネクター(現行のプリンターなどに)にUSB3.0のケーブルは挿せない。マイクロBは携帯電話機などの小型機器向けの端子だ。

 

今でも十分速いのに、さらにい10倍ですか…

本当に技術の進歩はすごいですね。