がん補完医療 厚労省が検証へ

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がん患者の半数近くが、通常の医療とは別に健康食品や気功などの補完代替医療を利用する中、これらの有効性や安全性を個別に検証しようと、厚生労働省研究班が有効事例の収集を始めた。全国の医師に情報提供を呼びかけており、データが十分に集まった段階で薬などと同等の臨床試験に移ることも検討する。
 05年に公表された研究班の調査によると、何らかの補完代替医療を利用しているがん患者は44.6%に上り、平均で月5万円以上をかけていた。そのほとんどがキノコ類などの健康食品で、他に気功や鍼灸(しんきゅう)などが挙がった。一方、これらの有効性を科学的に検証した研究はほとんどないのが実情だ。
 研究班は、補完代替医療単独でがんが消失したり小さくなったりしたケースや、痛みなどの症状が緩和されたケースを対象に、がんの種類や進行度、使った代替医療などをデータベース化する。専門家の分析で効果がありそうだと判断された場合、臨床試験を行うかどうかを検討する。
 補完代替医療の有効事例を集めて検証する作業は、米国立がん研究所でも進められているという。
 研究班の大野智・埼玉医科大講師は「有効かどうか、安全かどうかもよく分からないまま患者さんが利用し、データがないので医師側も勧められないし、やめろとも言えないのが現状だ。科学的にしっかりした根拠となるデータを蓄積したい」と話す。

 

これは大切なことで、ちょっと対応が遅いくらいですね。

日本だけでなく、海外の研究所とも協力して、どんどん解明していってもらいたいです。