夜行バスも「女性専用」広がる

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安価で人気の高速夜行バスで、女性専用車を運行する試みが広がっている。“深夜の密室”ともなる車内では、過去に大阪大准教授や社会保険庁職員の男が女性の体を触って逮捕されるといった事件が発覚しており、「痴漢が怖い」「男性に寝顔を見られたくない」などと不安を抱く女性客のニーズを取り込んでいる形だ。一方、マイカー利用の拡大が予想される高速道路無料化が現実味を帯びる中、業界側も新たな市場の「将来性」に期待している。
先月から運行を開始した東京と神戸を結ぶ女性専用の高速夜行バス「プルメリア」。運行会社の「平成エンタープライズ」(埼玉県富士見市)は「調査で乗客の半分を女性が占めていることが分かり、女性向けのサービスを考えた」と説明する。
中心的な女性客の年齢層は20〜30代。プルメリアは低反発素材のシートを採用し、140度まで倒せるよう前後に余裕を持たせた。隣席とはレースのカーテンで仕切ることができる。
使い捨ての化粧水や乳液を配布するほか、室内着や毛布も無料で貸し出す。乗車料金は6千円からと、バスならではの安さだ。
プルメリアの乗車率は70〜80%。「他の夜行バスに比べ1〜2割多く、週末は予約でほぼ満席の状態。9月の連休の予約も好調」(同社)という。現在は上下線ともに1日1便の運行だが、「便数を増やしてほしい」との要望も寄せられている。
女性専用の高速バスは、JRバスが平成15年に東京と大阪間で「レディースドリーム号」の運行を始め、現在も人気を集める。
また、アップオン(大阪市)は、東京ディズニーランドと神戸の間を運行する2階建てバスの2階すべてを女性専用フロア(4200円から)にした。時折、高速バスを利用している東京都の女性会社員(29)は「男女一緒だと女性はトイレに入りづらいし、痴漢などのニュースを聞くたび不安だった。女性専用は助かる」と歓迎する。
アップオンは「女性への特化で需要の半分を失うことになるが、今は何か特徴がないと生き残れない時代だ」と説明。平成エンタープライズも「高速料金の値下げで業界全体が落ち込む中、他社と差別化を図りたい」と意気込んでいる。

 

あれだけ性被害が起こっては当然の流れですね。

それにしてもバス会社も大変ですね…