家庭用花火、今年の人気は

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夏の風物詩、花火のシーズンだ。専門店には多種多様な商品が並び、今月下旬から来月にかけては、全国各地で花火大会が開かれる。今年のおもちゃ花火の傾向や変わり種商品、花火で遊ぶ際に気をつけたいポイントなどをまとめた。
 ≪音量を3段階表示≫
 卸だけでなく、一般客への小売りもしている花火問屋「長谷川商店」(東京都台東区)の店頭には400〜500種類の花火がずらりと並ぶ。
 今年は特に新たな傾向はないものの、手持ち花火では、らせん状の形をした「くるくるスパーク」や、点火後の色で運勢が分かる「おみくじ花火」など個性的な商品がおもしろそう。噴き出し花火では、高さ4〜5メートルまで噴き上がる商品も登場した。
 打ち上げや連発の花火では、同店のオリジナル商品「天火」「神火」「碧花(ひゃくか)」の3種類が売れ筋という。今年発売の神火と碧花には商品パッケージに音量を表示。同店では今年から、噴き出し、打ち上げ、連発花火には、「小さめ」「普通」「派手」の3段階で音量を示している。
 「自宅の前で花火に点火していきなり大きな音が出たら、気まずい思いをすることもあるので、分かりやすくしました」と社長の長谷川公章さんは話す。
 本物の花火ではなく、“花火気分”を味わうことができる商品もある。
 玩具メーカーセガトイズ」(同)が8月1日に発売する「家(うち)あげ花火」(1万5540円)だ。室内を真っ暗にして作動させると、投影された花火の光が壁を伝って天井に打ち上げられる仕組み。「花火大会」「花火師」「いつでも発射」の3つのモードが用意され、花火師モードではさまざまな打ち上げ方を組み合わせ、オリジナルの花火大会をつくることができる。
 付属のフィルムカートリッジを使って、自作のメッセージやイラストを打ち上げることもでき、同社は「家族のコミュニケーションツールとしても利用していただきたい」と話す。
 ≪一度に火をつけない≫
 外で楽しむ花火は火薬が原料のため、使い方を誤れば事故につながりかねない。楽しく安全に遊ぶためには、どんな点に気をつければいいのか。
 花火メーカーや販売店などでつくる社団法人「日本煙火協会」(中央区)は正しい花火の扱い方として、花火を人や家に向けたり、燃えやすいもののある場所で遊ばない▽風の強いときは花火遊びはしない▽水を用意する▽一度にたくさんの花火に火をつけない▽絶対に分解しない−などの注意点をまとめている。
 協会はホームページやポスター、冊子などで、ルールの徹底を呼びかけており、専務理事の河野晴行さんは「花火は火薬を使ったおもちゃ。安全に遊ぶために、これは最低限守ってほしい」と話している。
 ■観賞用は江戸時代に登場
 日本煙火協会によると、日本で現在のような遊びや観賞用の花火が登場したのは江戸時代に入ってから。将軍家や諸大名から町民にも広がり、花火師や花火売りも登場した。
 明治時代になると、海外から入ってきた新たな薬剤が登場。それまで炭火色の強弱でしか表現できなかった花火に、新たな色彩が取り入られるようになった。その後、花火についての研究や実験が進んだという。
 第二次世界大戦中には花火の製造が中止されたが、次第に復活。平成18年度の花火の国内生産額は80億5000万円に上っている。

 

音量表示とはすごいですね。

花火気分を味わうことのできるおもちゃも気になります。

おもしろいことを考えますね。